INFATUATOシンドローム
雪「………んっ…」


やば、もしかして私たちの会話の声大きすぎた?

日向くんが目を覚ました気がして顔を覗き込むとゆっくり目が開いた。


雪「…………りっ…ちゃん……」


そして目が合ったかと思うと、小さな声で誰かの名前らしい言葉を呟いた。


翼「なんだ?日向、寝ぼけてんのか?」


日向くんはゆっくりと起き上がったかと思うと、今度はしっかりと私の方を見た

目が合った気がするとかじゃなくて、目が合ってるんだよな。


雪「りっちゃん……ボク…ホントは…」


日向くん、いつもは自分のこと俺って言ってた気がするから、やっぱり翼の言う通り寝ぼけてる? 私を誰かと勘違いしてるのかな?


雪「…………っ、りっちゃぁん…」


璃夢「えぇ!?」


翼「ひ、日向が泣き出した!?」


何も反応できずにいると、何故か日向くんが目に涙を溜めて泣きはじめてしまった。


璃夢「ちょっ、えっ!? ひ、日向くん、大丈夫ですか!?」


雪「ひっく…りっちゃんゴメンねぇ。ぐすっ…もう…あんな酷いこと言わないからっ… いなくならないでぇ…ひっぐ…」


ど、どうしたらいいんだろう!きっと誰かと勘違いしてるんだよね!それは分かる!分かるんだけど、どうしたらいいの!?


翼「り、璃夢!どうにかしろよ!こういう場合はどうすんだ!?」


璃夢「えぇ!!?わかんないよ! これ風邪の症状なのかな!?」


雪「ひっく…うぅ……」


日向くんなんて言ってたっけ?酷いこと言っちゃったとか、居なくならないでとか?

もしかして、風邪も相まって寂しいのかな?


璃夢「……………」

ギュッ

雪「っ…………」


そう思ったら私は日向くんを抱きしめていた

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