INFATUATOシンドローム
まぁ大丈夫なわけないよね。命の危機に陥ってるんだもん。


父「璃夢ちゃんと言うんだね?」


また声をかけられ思い出した。さっきベッドから落とされた日向くんのお父さんがこの部屋にいたままだということを…。


璃夢「は、はひぃ!」


声のした方を見てみると、床にあぐらをかいて座っているお父さんがいた。


父「ははっ!緊張してるのかな?」


私は急いでベッドから降りて、床に正座をした。

顔は確かに怖いが、笑うとすこし幼くなるのかさっきより怖くはない。

だけど…どうしよう、めちゃくちゃ怒ってて笑う人とかいるよね…。

《それは自分のことを言っているのだろうか》


父「そんなに緊張しなくていいよ?」


き、緊張しないのは無理でしょっ、だって私の生死がかかってるんだもん!

っていうか翼はなんでさっきと同じところで雑誌読み始めてるの!?逆にもう心臓止まってるでしょ!


雪「ゴホッ…クソ親父…ゴホッゴホッ……魁が怯えているだろうが…ゲホッ」


するとベッドの布団から少しだけ顔を覗かせた日向くんが私の心をズバリと当ててくれた。


父「えっ?!マジで!?なんで!?どうしてなんだ?!雪!」


雪「テメェの顔が怖ぇからだろ…コホッ」


父「か、顔はどうにも出来ない…」シュンッ


雪「落ち込むな…」


父「ゆ、雪!俺を慰めてくれるのk「気持ち悪ぃ」
…ガ──────────ンッ」


璃夢「ぷっ、ふふっ」


思わず日向くんとお父さんのやり取りを笑ってしまった。

日向くんのお父さんって面白い人だね。顔は確かに怖…コホン。厳ついかもしれないけど優しそうだし。

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