INFATUATOシンドローム


「ダメダメダメっす!手加減してやってくだせぇ!」


またも若い組員さんに遮られ言うタイミングを失いました。


「八重樫さんが本気出したら魁さん死にますから!」


えっ?たしかに翼とやったことないから本気とか違うとかわかんないけど…私死ぬの?

てか、組員さんは翼とやったことがあるからそう言うんだよね?

もしかして、死にかけたのかな?!


翼「なんでお前に指図されなきゃいけねぇんだよ!」


うんうん。翼はやっぱり凄いよね。

ヤクザの人に敬語使わず反論までしちゃうんだもん。


「だって、あんなに華奢な人がアンタにかなうはずないがでしょう!」


翼「ふーん、なるほどね?まぁとりあえず、黙って見とけよ。」


「見殺しにしろって言うのかよ!」


いきなり声が低くなり敬語のなくなった組員さん。

もしかして私の事心配してくれてるのかな?凄くいい人だ!だけど、見殺しとか…私弱いと思われてる?それは凄くムカつく…。


雪「タク、落ち着け。」


タク「若っ!」


雪「アイツなら大丈夫だ。」


タク「でも!」


雪「俺の言葉が信用できないのか?」


タク「っ…いえ…」


すごい。やっぱり若さんだ。

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