INFATUATOシンドローム
大空「はっはぁ!?な、なな何言ってるんですか!?」
理緒「焦ってるぅ〜」
あ、あの〜。私を挟んで会話するのやめません?何話してるのか全然わかんない
大空「とりあえず兄貴、俺の手掴んでください」
璃夢「あ、うん」
手を差し出されたので自分の手を重ねようとしたけど……
理緒「だ〜めぇ」
グイッ
体ごと後ろに引かれた
璃夢「っあ」
大空「兄貴!!もー!!俺怒るよ!?」
理緒「ハムスターちゃんは連れて行かせませーん」
大空「一位になれないじゃないですか!!」
理緒「だーいじょうぶ。まだ誰もゴールしてないし」
へっ?嘘?結構時間経ってるよね?
私は不思議に思って周りを見てみると
璃夢「……邪魔されてる?」
それぞれの学年が他学年の人の邪魔をしてるように見える
翼「なるほど。二年が中心になって妨害をして、二年の妨害を三年がやるってことね」
理緒「一年生は知らなかっただろうけど、これ毎年恒例だからねぇ」
妨害行為がまさかの恒例行事に…
翼「じゃあまだ誰かにゴールされる心配はないってことか…」
ここら辺で一位取っておかないと先輩に勝てないよね……
雪「よし、璃夢。今こそお前の特権を使うべきだ」
璃夢「ほぇ?」
理緒「特権?なぁにそれ?」
なんだっけ?……………ああ!アレだね!さっき話してた!
璃夢「でもそれって無理やり連れ去られそうになったらだったよね?」
翼「大丈夫だ。理事長なら大目に見てくれる」
雪「あの人はお前にだけ甘いから」
な、なんか贔屓されてるみたい…じゃない?
みんなよく思わないよ?それに、私は仮にも一年暫定トップ。暫定だけどトップであることに変わりはないよね?
璃夢「胡桃先輩」
理緒「ん?な〜に?」
璃夢「僕、どうしても体育祭で勝ちたいんです。だから大空くんと行かせてください」
胡桃先輩の目を見て真剣な顔で言った。
そんな私を胡桃先輩もじっと見ている。