王様と私のただならぬ関係
 ちょっと支度に時間かかりますと言ってもよかったのだが、なんせ、秀人だ。

 じゃあ、またにするか、とあっさり言いそうで怖かった。

 なんとか間に合わうように、無理やり支度し、チャイムが鳴った瞬間には、ドアを開けていた。

「お待ちしてましたっ」
と微笑む。

 秀人には、
「……どうした息を切らして」
と言われたが。






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