秘密の恋 〜社長に恋して〜
「飲みます……」
ふにゃりと笑って瑞穂はペットボトルを受け取ると、水を口に含んだ。

酔ってるせいか、瑞穂の唇から水が零れる。

「おい。大丈夫か?」
そう言って瑞穂の唇近くを指で拭うと、瑞穂の肩が揺れた。

慌てて手を離すと、その手をそっと瑞穂が握った。

「お願い。もっと触って」
「え……お前は酔ってるだろ?酔ってる時に男にそんな事を言う物じゃない」

なぜか諭すように言うと、瑞穂の瞳から涙が溢れた。

「なんで泣く??」
慌てて瑞穂の涙を拭って、頬をに触れた。

「触ってくれない……」
ポロポロとなく瑞穂にため息をつくと、

「どうしたんだ?振られたの?何か悲しい事があったからこんなことしてるのか?」
ゆっくりとベッドの端に並んで座ると、瑞穂の瞳を見た。

「振られる予定なの」


予定?

予定ってなんだ?

「どういう意味?」
「そのままの意味よ。これから振られるの」
「じゃあ、まだ振られてないの?」
俺の疑問に、瑞穂は、
「今からあなたが抱いてくれたらそれでいいの」
その直球な言葉に俺は完全にやられた。
ダメだ。頭の中では分かっていたが、目の前で好きな女に抱いてと言われて、俺は理性を失った。
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