華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
見下ろすと、お酒らしき空の瓶が転がっている。それを見た閣下は、呆れた口調で中にいるらしき人物に声を投げかける。
「マジーさん、酒の瓶くらい片づけておけよ」
オレンジ色のランプがいくつか灯る、ほの暗い小屋の中に一歩入り、彼の背後から様子を窺う。
ひとりで暮らすのにちょうどいいくらいの広さのそこには、一台の小さなテーブルと棚、ベッドがあり、床には瓶や本が散らかっている。綺麗とは言い難いけれど、不快ではない散らかり具合だ。
奥にもどうやら部屋が続いているようで、ドアがない入り口から細身で小柄なおじいさんが出てきた。
身長は百五十四センチの私よりも低そうで、短い髪も、鼻の下に生えている髭も白い。
ベージュ色のローブを纏っている彼は、閣下を見て小さな目を見開く。
「お? なんだセイディーレ、久しぶりじゃねぇか!」
なんともフレンドリーな感じで、嬉しそうにこちらに歩み寄ってきた彼は、控えめに顔を覗かせる私に気づいて、さらに目を丸くした。
「お? おぉぉ? なんだい、この天使みてーな可愛い子は!」
「あ、ど、どうも」
いろんな角度からまじまじと見てくる彼に、私はぎこちない笑みを浮かべる。
「マジーさん、酒の瓶くらい片づけておけよ」
オレンジ色のランプがいくつか灯る、ほの暗い小屋の中に一歩入り、彼の背後から様子を窺う。
ひとりで暮らすのにちょうどいいくらいの広さのそこには、一台の小さなテーブルと棚、ベッドがあり、床には瓶や本が散らかっている。綺麗とは言い難いけれど、不快ではない散らかり具合だ。
奥にもどうやら部屋が続いているようで、ドアがない入り口から細身で小柄なおじいさんが出てきた。
身長は百五十四センチの私よりも低そうで、短い髪も、鼻の下に生えている髭も白い。
ベージュ色のローブを纏っている彼は、閣下を見て小さな目を見開く。
「お? なんだセイディーレ、久しぶりじゃねぇか!」
なんともフレンドリーな感じで、嬉しそうにこちらに歩み寄ってきた彼は、控えめに顔を覗かせる私に気づいて、さらに目を丸くした。
「お? おぉぉ? なんだい、この天使みてーな可愛い子は!」
「あ、ど、どうも」
いろんな角度からまじまじと見てくる彼に、私はぎこちない笑みを浮かべる。