天使と悪魔の子
「で、これからどうするよ」
頬が蕩けるようなご飯に感動していると、やる気の漲っている架が顎に手を当てた。
「俺達馬鹿だからなんにも考えれねぇけど、
何か考えがあるんだろ?」
「……正直、ないよ」
「「え」」
夕紀はくらい面持ちで代わって話す
「魔王は絶対的な存在で、今存在している全ての生き物の中で唯一対抗できるのは神だけだ。
可能性があるとすれば美影だけ。
美影には使い魔がいるがそいつらでも叶うか怪しいところだ…」
要するに、魔王に勝てるわけがないんだ。
「今浮かぶ唯一の方法がある
それは、魔王に乗っ取られた美影を呼び覚まして、やつを体から追い出すこと。
でも、それをするには真の力を解放させなきゃならない。
俺は、美影の中には魔王をも追い出せるほどの力があると思う。」
日和は頭がパンクしそうなのか眉間を抑えている。
「じゃあとりあえず、その力とやらを解放させる方法を探せばいいわけだ。
……いや、どうすればいいのよ。」
僅かな沈黙が流れたあと、口を開いた。
「俺なんだ、美影の力を封印したの。」
「え?」
誰にも話したことのない話
一生話さないはずだった
“ふたり”だけの秘密の昔話