天使と悪魔の子


なんだ、この堪らなくなる甘い香り…


血の、匂い


ぱっと目を開けて匂いの元へ移動する。


あっ…


目の前に俺と同じくらいの歳の女の子がいた


髪の色は見たこともない透き通った美しい色


その女の子の腕には怪我をしたのか傷ができていて、それがスーッと消えていく。


_人間、じゃない?


こちらを振り返った彼女の瞳は“金色”だった。


この子が魔王の言っていた神の…


『怖がらないんだ』


「え?」


『見たでしょ?傷が早く治るの。』


まぁ、俺達にとったらそれが普通だし…


「…怖くないよ」


『クスクス…そっか!』


何が面白いのか俺に笑いかけた。


初めて誰かに笑いかけられた気がする。


『お名前は?』


「アルベール…君の名前は?」


『アリシア!』


ふわっと笑う君


それから、僕らは毎日のように話をした


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