天使と悪魔の子
泣き止んだ彼女はまた笑った
『瞳の色、いつもはオッドアイ?てやつなのに私と会う時は隠してたよね。』
驚いて言葉が出なかったいつもは青い瞳にしていたし、この世界では青い色も少し珍しいくらいだろうから。
なんで気付かれたんだろう。
さっきは両目が赤色に染ったと思うし、彼女の前で一度もオッドアイになったことはない。
『それに、その背中には二色の翼が生えてる
あ、今は生えてないけどね。』
最初からバレてたのか?
俺が異世界の住人だってこと
『私ね、見えるよ。
あらゆる生物の本当の姿や心、過去や未来まで全部わかるよ。
だから、気持ち悪いって言われるんだ。』
過去や、未来まで…?
そんな力がまだ幼い彼女にあるなんて……
『まぁおばあちゃんの力で未来や過去を見る能力とかほとんどの力は抑えられてるんだ。
だからね、アルベールが誰なのかはわからない……けど、君はすごくすごく優しい子!
暖かくて、世界の大空みたいなの。
こんなに透き通った人、おばあちゃん以外に初めて会った。
だから
だから……
君になら』
「アリシア……?」
俯いた彼女はぱっと顔を上げて無理に笑顔を作った。
『嫌われてもいいや』