【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
「洗面所に歯ブラシとか置いといたから、行ってこい」
「はい」
結花は素直に立ち上がると洗面所で鏡に映った自分の顔を見た。真っ赤に染まった自分の顔を冷ますように大きく息を吐くと、今の幸せを噛み締めた。

(主任をソファーに寝かすなんて……でも私覚悟できる?)

さすがの結花も、思いが通じた男の人の家に泊まるという事はどういうことかぐらいは理解していた。

(さっきのキスは大丈夫だったし、初めては絶対に主任が良いって思ってたんだし!それに……もっと実感したい……やっと気持ちが通じた)

結花は覚悟を決めると、歯を磨いてリビングに戻った。
「結花、寝室そっちだから適当に寝ろよ」

その言葉に結花はゆっくりとソファーに座っていた晃の所に近づくと、そっと晃の手を取った。
「……主任と一緒が良いです……」
消え入りそうに呟いた結花に晃は目を見開いた。
「結花、無理をするな。俺は焦らないから」
柔らかく言われた晃の言葉にも、結花は首を振った。
「嫌です」
「結花……」

困ったように、晃は少し考えるような表情をした後、結花の手をぎゅっと握り返した。
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