彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「審判なにしてやがる!」
「横取りするんじゃねぇ!」
「失礼ししました。攻撃を受けたので、自己防衛したまでです。」
ブーブー文句を言う客達に、優雅に審判は言う。
「本来ならば、カンパイ後にスタートですが・・・・たった今、通信が入りました。」
耳にあてたイヤホンを指でなでながら言った。
「ただいまより、生け捕りゲームスタートです。」
「「「「「「「「「うおおおおおおおおお!」」」」」」」」」」
それで雄たけびが上がり、全員が私めがけて迫ってくる。
「ヤバ・・・!」
数は全部で100人ぐらい。
「もらったぜ凛道―!」
「やらねぇよっ!!」
ドスッ!!
「ぐあああ!」
机を振り上げて着た男を、左フックで沈める。
「ここでやられるわけにはいかないんだよ・・・!」
1人で来たのは後悔してるけど、迷惑をかけたくなかった。
「襲われて痛い思いするのは、俺一人で十分だ・・・!!」
同時に、こんな卑怯な方法で負けたくないと強く思う。
なによりも、
「俺は龍星軍四代目総長・凛道蓮!!」
ヒュン!!
「ぶは!?」
「なにっ!?」
「テメーら三流、片手で十分だ!」
(忍者にやられた借り、ここで返す!)
総長として、汚名を返上しないとね!?
左手用のトンファーを構えながら言った。
「おや、怪我人なのにさすがですね。」
「杉田、俺はただの怪我人じゃない!龍星軍四代目総長・凛道蓮だっ!!」
ヒュンヒュンヒュン!
右手をポケットに入れたまま、構える。
それで目を丸くする敵達。
杉田1人だけがニコニコしていた。
「では、合意の上でスタートですね。」
「僕らが勝てば、あなたの知ってることを全部話してもらいますよ、杉田さん!」
「勝てるといいですね。」
「勝つんだよ!!」
声を張り上げ宣言する。
「龍星軍舐めんなっ!!」
1本だけのトンファーを構え、ファイティングポーズを取る。
「馬鹿が!1人でなにが出来るんだ!?」
「ここにいるのは、みんな格闘技の有段者なんだよ!」
「女を殴っていいわけ~!?」
「やっちゃおう♪」
笑いながら、勝ち誇りながら迫ってくる集団。
それに向かって、私は一歩踏み出した。