彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





凛を外へ出して正解だと思った。




「りっ君ヒドイ!」

「凛に八つ当たりすんなよ、テメー!ただの社交辞令だろうが!?」

「だったら、その社交辞令で、りっ君からもらったピアスを毎日つけてるあんたは何なのよ、高千穂カンナー!?」

「あたしの勝手だろう!?一之瀬ますみ!!」

「おーい!喧嘩はそこまでにしろ。」





凛を送り出し、もめる女2人に声をかけた。





「今日のところはひとまず帰ってくれ、一之瀬姉妹。」

「瑞希お兄様!!」

「真田先輩!」

「って、誰がお兄様だコラ!!」





一之瀬妹の俺への呼び方を聞き、高千穂が顔をしかめる。





「初代頭を、軽々しく『兄』呼ばわりしてんじゃねぇぞ!?」

「あら?りっ君のお兄様なら、ますみのお兄様でしょ~高千穂カンナ?」

「コラコラ!そりゃあいくらなんでも、カンナが正しいぞ。」

「大河。」

「うっさいわね、円城寺大河!引っ込んでなさいよ!合コンで、ユキ相手に鼻の下伸ばしてたこと、バラすわよ!?」

「そうだ!男は出てくるな、大河!黙ってろ!!悪鬼が桃山女相手に合コンにして、ナンパしてたって他の奴にしゃべるぞ!?」

「一之瀬妹もカンナも、お前ら口裏合わせてないよな!?」



今までの喧嘩が嘘みたいなコンビネーション発言。



〔★息ピッタリの『口』撃(こうげき)だ★〕



「一之瀬姉。」

「はすみっす。なんすか、真田さん?」



女の争いを眺めていた関係者に俺は言った。



「妹を連れ帰ってくれ。」

「わかりました。ちなみに、凛道さんはどこへ向かったんすか?」

「それを俺が教えると思うか?」

「え~♪そう言わずに~教えてぇ~ますみのお兄様ぁ♪」



猫撫で声で割り込んできたのは、妹の方。



〔★ますみの乱入、おねだりをしてきた★〕



「ますみマジ天使!ほらほら、うちのますみもこう言ってますし~いいじゃないっすか!?萌えかわゆい~~~!!」



そんな姉妹に、姉はうっとりしながらベタ褒めする。



〔★ますみのおねだり、はすみのシスコン心を刺激した★〕



< 317 / 453 >

この作品をシェア

pagetop