彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「・・・・高千穂達も、帰れ。」

「ええ!?帰れって、真田先輩!?」

「俺もですか、瑞希先輩!?」

「そうだ、大河。一之瀬姉妹を帰して、お前らだけ置いとくわけにはいかないだろう?」

「けど、裏サイトと忍者の件があるじゃないっすか?」

「だから、なおさら家に帰れ。」

「ウェイウェイウェイ!お家にこもってろ系とか~?」

「いつでも動けるようにしとけってことだ。無意味に固まってるのは危険だ。反凛道蓮連合も動いてるって話だからよ。」

「うはははは!それ、わしらも関係あるんでっかー??」

「『凛の仲間』である以上、大ありだろう?違うのか?」

「ちがわへんわ♪」



俺の問いに、即答する関西男子。

納得したように笑う。



「そこまで先輩が言うてくれるんやったら、お言葉に甘えて帰りまひょか!凛もおらへんし!」

「そうしてくれ、五十嵐。話がわかって助かるぜ。」

「なっ!?俺だって、物わかりは良いっすよ、瑞希先輩!!」

「あん?」



ホッとしながら言えば、側にいた大河がギョッとしながら声を上げる。



「瑞希先輩がそこまでお考えだってのは、わかってるっすよ!おい、オメーら!帰るぞ!」



そう告げると、なぜか慌てたようにカンナ達に言う大河。



「瑞希先輩の指示に従えよ!」

「はいはい、わかった、わかった。」

「真田先輩が絡むと、すぐこれなんだから~なぁ、カンナ?」

「おう、凛といい勝負だぜ!」

「うっせーぞテメーら!!つーことで、瑞希先輩の前で目立ってんじゃねぇぞ関西男!!」

「うはははは!わし、誰の前でも目立ってる思うけど~?」

「知ってるよ!媚びるなってんだっ!!」

「うはははは!自意識過剰やのぉ~!」

「「「だよな。」」」



ヤマト相手にキレる大河に、呆れる爆裂弾一同。



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