熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
乱暴に与えられる官能的な刺激が、ゾクゾクゾクと断続的に昇ってくる。
背筋を貫き、脳天まで一気に駆け抜けるような甘く激しい痺れに、私は身を震わせた。


「んっ……は、あ、ゆづ……」


呼吸もままならない熱く深いキスに、頭の中が蕩けそうだった。
ガクッと膝から力が抜け、その場に崩れ落ちそうになる私を、優月がしっかりと抱き止めてくれた。
乱れて荒い呼吸を整えようと、私は肩を大きく上下させる。


「……あんまり俺を煽るな、綾乃」


どこか拗ねたような声が耳をくすぐると同時に、私の身体に回された優月の腕に力がこもる。
私はまだドキドキと鼓動を高鳴らせたまま、優月の胸にしがみついた。


肩を縮めながら、思い切って彼の名を呼んだ。
「ん?」と短く聞き返す声が耳に届く。


「目、開けてもいい? ……顔、見たい」


そっと訊ねると、今度はグッと言葉に詰まったような反応が返ってくる。


「……まだ、ダメ」


次に続いたのは、つれない返事。
同時に、優月の片手が私の後頭部に回された。
力任せに胸に押さえつけられて、それが、絶対に顔は見せないという意志表示だとわかる。


「……獣の顔してるの?」


さっきの優月の言葉を思い出し、頭の中で想像しながら聞いてみた。
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