公爵様の最愛なる悪役花嫁~旦那様の溺愛から逃げられません~
目の前のマホガニーのテーブルには、引き出しがついている。
それを開けて一通の白い封筒を取り出した。
中には手の平サイズのカードが一枚入っていて、それを彼女に手渡す。
「異国のお皿の絵かしら?」とディアナ嬢は首をかしげる。
その通り。カードには唐渡りの皿だという、珍しい東洋の絵皿が描かれていた。
「裏を見て」と指示すると、彼女はカードをひっくり返して、そこに書かれた文字を読む。
「右に四十。曲がり角」
「それはヒントよ。ヒントを解読して、その絵皿が飾られている部屋を探して。絵皿の側には、次のカードを入れた封筒が置いてあるわ」
そこまで説明すると、ディアナ嬢はカードを膝に置き、両手をパチンと合わせて興奮気味に言った。
「分かったわ! ヒントを頼りにカードを次々と探していって、最後に行き着いた場所に宝物があるという遊びね!」
「そうよ、よく分かったわね。あなたはとても賢いわ」