公爵様の最愛なる悪役花嫁~旦那様の溺愛から逃げられません~
「理想的な乳房だ」
彼の両手は、ふたつの柔らかな丘に弧を描くようにオイルを塗り込み、揉みしだく。
目を閉じて心を無にしようと努める私。
しかし、体の芯が勝手に火照りだし、子宮が疼くようなおかしな気持ちが迫り上がってくる。
これは生理的な反応で、心とは関係ないことよ……。
そう言い聞かせて精一杯耐えていたが、耳に唇をつけるようにして「クレア」と甘く囁かれ、胸の頂をキュッとつままれると、微かな嬌声をあげてしまった。
「あっ……」
ジェイル様は、その声を聞き逃してはくれない。
私を抱きしめたまま、共にベッドに横たわる。
同じ香りを放つ私の首筋に舌を這わせ、耳朶を甘噛みしてくるから、ゾクゾクと肌が粟立った。
胸への刺激は次第に強く執拗になり、身悶えしたくなる気持ちを懸命に堪えて唇を噛みしめる。
すると突然刺激がピタリと止み、彼は私を仰向かせると、上に乗り上がってきて、シーツに両腕を突き立てた。