公爵様の最愛なる悪役花嫁~旦那様の溺愛から逃げられません~

すると王妃は目尻の少々吊り上がった瞳を弓なりに細め、微笑みながら嘲るような口調で言った。


「ええ。あなたのことを知りたいのよ。子爵令嬢が宮中晩餐会に招かれるのは、異例のことですもの。ここにいらっしゃる皆さんとあなたは毛色が違いますの。身分だけではなく、私に対する振る舞いも随分と違いますわね。その理由に興味を惹かれましてよ」


そういうこと……。

私が王妃に媚を売らないことが気に入らないようだ。

わざと身分の低い私を隣に座らせて、これから皆で吊るし上げようということみたい。


第一印象に感じたことは、間違いではなかった。

この王妃は意地悪な性分だ。

だが、気位が高い女性でなければ、王妃にはなれなかったことだろう。

きっと国王のお妃選びも、ジェイル様と同様かそれ以上に、白熱したものだったことが想像できる。


これから敵意の総攻撃に遭うことは分かっているが、私は命じられた通りに「失礼します」と王妃の右隣に腰を下ろした。

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