公爵様の最愛なる悪役花嫁~旦那様の溺愛から逃げられません~
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泣き明かした夜から二日後のこと。
昨日は一日中雨が降っていたので、どこか遠くにオルゴールを埋めにいく計画は、まだ実行できずにいた。
今日は秋晴れの水色の空が広がっている。
午後の休憩時間に出かけて、今日こそオルゴールを埋めてこなければと考えていた。
三十分ほど前に正午の鐘の音を聞いたところ。
裏庭に出て、ロープに干してあるシーツに触れ、その乾き具合を確かめる。
早朝に干したものなので、もうほとんど乾いているけれど……もう少し、このままにしておこうか。
日光をたくさん浴びせたほうが、いい香りがするから。
そう思うのは、口実かもしれない。
まだ仕事が終わっていないから、休憩には入れないという理由が欲しいのだ。
オルゴールを埋めにいくのを、ズルズルと引き伸ばしていたいという心がそこには隠されていた。
そんな自分の心に気づかないふりをして、通用口から調理場兼、作業場に戻ると、ドリスが早くも夕食の下ごしらえを始めていた。