公爵様の最愛なる悪役花嫁~旦那様の溺愛から逃げられません~
「クレア、これからは朝食を俺と同じテーブルで取るようにしろ。晩餐も、俺の帰りを待っていられるなら、一緒に食べよう。ひとりで食べるよりは、話しながらのほうが食が進むだろう」
急に優しい言葉をかけてきた彼に、戸惑っていた。
その提案は、彼に近づきたい私としては願ったりだけど、どうして突然そんなことを言うの……?
今まで世話をさせてくれず、書庫にこもって勉強してろと命令し、私を遠ざけてばかりの彼だったのに……。
ジェイル様の思惑が読めなくて、首をかしげながらも頷くと、勉強についても言われた。
「ちっとも書庫に出入りしてないそうじゃないか。勉強しろと言っただろ。学び方が分からないのなら、家庭教師を雇うか? なるべくなら、クレアをまだ外部の者に接触させたくはないが……」
「そんな贅沢なことしないで。やろうと思えば自分で学べるわ。必要性が分からないから勉強しないだけよ」