へなちょこ魔女は、ぎんいろの瞳に恋をする
アシュリーに至っては、私の好きな人がルキだっていうことを知らない。
エイミーに至っては、私とルキが親しい関係であることを誰よりも知っている。
「えっ?メイベルって……ルキくんが好きだったのっ……?」
思ったとおり、恋愛にウブなアシュリーは顔を真っ赤にさせてそんなことを聞き返してくる。
「えっ、なんで⁉そんなのただの勘違いでしょ?だってルキくんはメイベルを大切な人だって……」
エイミーも私が思っていたとおりの反応で、アシュリーがまた「たっ……大切な人⁉」とますます顔を赤らめている。
「なんか知らないけどルキに避けられてるの。それで今日、ルキに話があるって言われちゃったの」
話しってなんだろう。
ルキに廊下でそう言われてから、話しの内容が気になって気になって授業どころではなかったのだ。
「避けられてるってなんでまた?あの優しいルキくんがそんなことするとは思えないけど…」
「そうだよ、メイベル。私もエイミーと同じ意見かな…。勘違いとかじゃなくて?私も一緒についていくから、ルキくんに話しかけてみる?」
今からルキに話しかけてみる……?
机に伏せていた顔をあげ、ルキが座っている奥側の窓際の席に目線をかえた。
ルキは今日もまた、カーラと親しげに話している。
何を話しているのかまではわからないけど、「そんなことないよ」と言いながら笑っているルキはいつもと何も変わらないルキだ。