へなちょこ魔女は、ぎんいろの瞳に恋をする
「そうしようメイベル‼私もアシュリーに続いて、ルキくんの席までついていくからっ‼」
「でも……今はカーラと話してるみたいだし…」
またカーラにルキくんが好きなんでしょ、と敵意に満ちあふれた瞳を向けられるのも嫌だ。
だから行きたくない、とまた机に顔を伏せるとエイミーにバシンと背中を叩かれた。
「だから行くんでしょ‼カーラにルキくん取られてもいいの⁉」
「それは絶対に嫌……」
ルキがカーラや他の女の子と笑い合っている姿なんて見たくもないし、想像もしたくない。
「メイベル、私は恋愛はしたことがないからわからないけど……。後悔だけはしないように、やれることはやった方がいいんじゃないかな…」
エイミーの喝と、アシュリーの優しいアドバイスによって重たい腰をあげた私は「じゃあ何か話しかけてみる」とルキに向かって歩き出した。
「あっ……あのっ!ルキ‼」
いざ本人の前までいくと結局何も言えないんじゃないか、と思っていたけど案外すんなりと名前を呼ぶことができた。
カーラと楽しそうに話している姿を見て、なんだかイライラしてしまったからかもしれない。
カーラとルキの視線が同時に私へ向けられる。
ルキと目があっただけで、どくんと胸が揺れる。
ルキは急に呼ばれて驚いたように目を見張ったあと「何?どうしたの、メイベル?」と、すぐに笑いかけてくれた。
なんだか笑顔がぎこちないような気がするけれど、また目を逸らされるとばかり思っていた私は、逆に驚いてしまって何も言えなくなった。