またあう日まで


バスに揺られながら15分。
能育学校に到着。
なんとかクラスまで行けてほっとした。

「おはよー沙華ちゃん!」

「お、おはよう…!」

挨拶してくれた。嬉しい…
ニコニコしながら席に向かう。
すると、昨日よりは人数が減ったけど
何人かのクラスメイトが机の回りに集まってきた。

「沙華ちゃん沙華ちゃんっ!月のこと、何か分かった?」

この学校にいるくらいだからだと思うけど、そんな必死になるくらい月って大事なんだな。

「ごめん。まだ何もわからなくて…」

「身体的か精神的か、も?」

昨日から聞くそのワード、全然分からないんですけど…
身体的精神的……ストレスの話か何かですか?
とツッコミを入れることはできない私。
いいえと首を横に振ると、その子はそっかーと言った。

「でも不思議だよねー!月持ってるって分からないのにここに入らされるなんてさ。」

「大体皆、何か能力持ってるっぽいって分かってから入るのに。」

「そうなんだ。…皆、自分がどんな能力持ってるかここに来る前から知ってたの?」

もちろん!と声を揃えて言われる。
……なんで私何も知らないままここに来たんだろう………?
って改めて疑問に思う。

と同時に、授業開始のチャイムが鳴った。
















「新人の子!あたしのクラスに入ってきたよ!」

「…そうみたいね。私はまだ見てないけど。」

「月を知らないのに入れられたらしい。

……これは面白くなりそうだな。」







_____久しぶりに、遊んでやりますか!


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