溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜
「な、なんでしょう」
「福々亭寄るけど、お前はどうする?」
「 ……あ、そういえばお昼食べ損ねましたもんね。私がマツエクなんてやってたから。すみません」
「お前が謝ることじゃないだろ。朱音が強引なのが悪い」
朱音……。お店でも思ったけど、親しげに呼ぶんですね。
……って、またなに考えているんだ。九条さんの色恋沙汰なんて、私には関係ないのに。
「そういえば九条さんと朱音さ……きゃっ、」
なにがきっかけで仲良くなったのか聞こうとしたら突然、下から突き上げるような衝撃が走り、ドミノ倒しのようにもみくちゃになる。しかもその拍子で額をなにかでぶつけてしまった。