溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜


でもこの場にいては朱音さんにユリさんがヤキモチ妬いて傷つくかもしれない。もしくは気の強い二人だ。女の争いが勃発しちゃうかも。そうなったら大変だ。

現に今だって視線をそらさせたにも関わらず、親しげに話す二人の姿をムスッとした顔で見ている。

「ほらほらユリさん行きましょうよ! 私また二人前食べますから!」

そんな大柄のユリさんの背中を押す。ユリさんは強引すぎる私に観念したのか、わかったわよと言って歩きだした。

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