溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜




「おはようございまーす!」

帰国した翌日。この休暇で溜りに溜まった仕事を片付けるため、早朝から出社していた俺の耳に届いたのは西沢の明るい声。旅行だったとはいえ、時差ボケも加わり疲れ気味だったが、その声で一気に気持ちが軽やかになる。

両手いっぱいに土産を抱え、デスクに向かう西沢と目が合い目元だけ笑って見せると、瞬時に花が咲いたようにぱぁっと満面の笑みが浮かぶ。

そして「あの」と何か切り出すように口を開いた。

「西沢おかえりー!」

だが俺と同様、彼女の出社を待ちわびていたユリによって遮られた。

「早く座って座って! あんたがいなかったから寂しくて寂しくて」

何か言いたげだった西沢を強引に席に着かせると、早速質問攻めにする。

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