溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜
「い、イチャイチャだなんて! そんなの内緒ですよー!」
わたわたと身振り手振りを駆使し抵抗する。あんまりあいつを動揺させると至らないことを暴露されそうでこっちが居心地が悪い。
部下に、しかもわかりやすすぎる女に手を出した報をこんなところで受けるはめになるとは。
それを知ってか知らずか、ユリは追い打ちをかけるようになにやらひそひそと耳打ちをしていて、それにさらに動揺した西沢は真っ赤な顔をして椅子から転げ落ちた。ったく、なにやってんだか。
「ユ、ユリさん! なんてこと言い出すんですか!さ、三人て! 意味わかりません!」
「やだ~西沢、想像したでしょ。喜びすぎだから」
「喜んでません!」
「もうムキになっちゃって可愛いんだから。私も食べちゃいたい! さぞおいしいでしょうね~」
ユリの嫉妬のこもった視線を感じるがシカトだ。しかもなんとなくユリが何を吹き込んだのか想像ついてしまった。