溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜

常々考えていたことがある。誰もが知っていて、使っていて当たり前だというアプリが作れないだろうかと。そう例えば無料通話アプリのような。

「写真を撮るとその名前はもちろん、原材料、値段そういった情報が出てくるアプリだ。花だったり、そういった現地にしか置いていないものだったり、すぐに名前が知りたいのに出てこないと言った時に使える」

頭の中でどんどんとアイデアが固まっていく。俺は思いついたまま、順序立てることなく次々に発言した。その間三人は半分呆れているのか、バカなことをと思っているのか、ポカンとしていた。

言いたいことをすべて言い終えたころにはいつの間にか立ち上がっていて、目の前にはやや引き気味で俺を見る三人がいてハッとした。

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