ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ2 【完】



『はい、もしもし』

今夜、犠牲となるかもしれない3人目の男。

『落ち着いて聞いてください……』

ふたりが死んだことを伝えると、杉山さんは激しく動揺した。

『次はオレの番……死ぬんだ、オ、オレは』

あまり好きじゃない彼が嘆きの声を漏らすことで、僕は不謹慎にもニヤついてしまう。

声に出ないよう、意地悪な感情を押し殺す。

『これから僕に付き合ってくれませんか? そこに行けば、助かる方法がわかるかもしれない』

『本当か!?』

待ち合わせの場所を亀有公園に決め、

『10時だな? わかった』

電話を切る。

と、すぐに、母親からの着信。

……ヤベッ。

今日を入れて2日、学校をサボッている。

履歴は記念すべき10回目。

……さすがに出とかなきゃマズいな。

怒鳴られることを覚悟して電話に出た。

『もしもし、母さん。あのね』

『祐一郎!! 今どこなの!? 』

『ぇ、ぁ、いや、その……』

『すぐに帰ってきなさい! 捕まったのよ、ことみを殺した犯人が!』

『え!? 』

予期せぬ展開。

『名前は!? ソイツの!』

『長谷川菜摘! アンタもよく知ってる子よ』

……しまった。

先に捕まえてやると決めていたのに、日本の警察の力を甘く見ていたようだ。

『ソッコーで帰るよ!』

杉山さんとの約束なんてどうだっていい。

今はとにかく、どんな手段を使ってでも菜摘に会う必要がある。


 
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