ダ・ル・マ・さ・ん・が・コ・ロ・シ・タ2 【完】
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2011.1.18
今日、鏡を見て驚(きょう)愕(がく)した。
目の下のクマ、シミ、血色の悪い肌。
これが自分なのかと疑った。
もう……、鏡は見たくない。
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……鏡!!
「っ!!」
その瞬間、バスがトンネルに入り、オレンジ色の照明が車内を駆けめぐった。
俺の脳裏にも、記憶のフラッシュバックが駆けめぐる。
再び太陽の下へ戻ったとき、針の穴のような真実に光が射した。
よみがえった記憶は、あの日。
“終わりの儀式”をし、気絶した沙奈をタクシーに運んだ場面。
運転手は車を走らせながら、ルームミラーでチラチラと俺たちの様子をうかがっていた。
そう、鏡を通して。
“前を見ながら、うしろも見ていた”のだ!
「これだ。絶対にこれだ!」
沙奈を救える……かもしれない!
【助かる方法はただ1つ】
追い続けた謎の欠片を、ようやく捕まえた。
――パタン。
音を立てて、日記を閉じる。
あとは沙奈を見つけるだけだ。