長い夜の終わりにキスを
その問いに、マスターは少しも悩むことなく告げた。
「うむ、よかろう。アリアちゃんにはすべてを知っておく権利がある。」
私たちの言葉に、オルトさんが一人困惑する。...なぜか目の前に座っているアベル君は目をつむって黙っている。
「今回のクエスト依頼者は国家薬術機関で間違いないとして、...クエスト内容の”ある”花を摘む。
...その花って、【命の花・リーファシリア】じゃないですか?」
__オーガストの森のどこかに、存在すると言われている幻の花。
今まで本気で手を出したことがなかったこの花に、
今、手を出す理由。
「うむ、正解じゃ。」
「...それじゃあ、もしかして...。」
その答えを想像すると、すこし声が震えた。
「...その、もしかしてなんじゃ。」
そういったマスターの目は、どこか他人事だけれども、私と同じように見えた。