四面楚歌-悲運の妃-
上に立つ者として、部隊全員の命を預かっているというを分かっていなければならない。
総括する難しさは私が一番わかっている。
後宮軍がいずれ一丸とならねばならない時、各部隊が纏まっていなければ成せない。
「…そ、そちらの軍妃将軍様よりは、私の方が総括出来ているかと思いますが?」
何も言い返せないでいたことが悔しかったのか、柳瓏華が睨み付けながら言った。
先程と同じ様に王花加と韋珪が「私もだ」と賛同する。
なるほど…捷予は柳瓏華が纏めているのか。
纏めているというよりは、他の二人が従っている。
出自の出の違いで従っておるのか、単に柳瓏華が気性からかはわからないが…
「何を言われるのですか!
軍妃将軍に対してその様な物言い!
そのような事が言える程にそなたは強いという事ですか!?」
!?
今まで黙っていた尹が急に大声をあげた。
没落したとはいえ元貴族である尹は、普段は大人しくこんな大声をあげたところを見たことがない。
それは皆も同じで、驚き見る。
「ふ…ふははは」
尹への視線を一瞬にして奪う笑い声が室内に響く