四面楚歌-悲運の妃-
祁嗄っ!!
行く先を阻む刺客を切り倒しながら、倒れている軍女と軍妃が目にはいる。
抱き起してあげる暇などなく、祁嗄が交戦している刺客と対峙する。
祁嗄は、震えながら地面へ吸い込まれるように尻をついた。
最後の刺客を仕留め、祁嗄に駆け寄る。
『祁嗄、大事ないか!?』
震えが治まらず声も出せない祁嗄は何度も頭を縦に振る。
それを確認し、生き残っている軍女達に目を向ける。
9人いたはずのその場に立っているのは、祁嗄を含めたったの4人だった。
「琴軍妃将軍様申しわけございません…」
血が滲む腕を押さえながら、軍女が言う。
軍女が2人に軍妃は1人と祁嗄だけだ
『倒れている軍妃達の生死を確かめ、息があるものを早急に助けるのだ。私はまだ戦っているところへ向かう。』
軍女が頷くのを確認し、騒然とする皇后宮を駆けた。
皇后宮の正面にたどり着くと、崙矣と悒雉と軍女達は血だらけで必死に入口で刺客たちの侵入を拒み戦っていた。
刺客の数は南廊の倍、すぐさま加勢に入る。
押し切られそうになっていた軍女の助けに入り、刺客と相対する。
「琴軍妃将軍様!」
私をみた軍女がそう言った瞬間、刺客達は動きをとめ、顔を見合わせ頷き合った。
何をするつもりだ?