桜樺 -ouka-
池田屋につくと、既に戦いが始まっていた。
ものすごい怒声と、刀の混じり合う音、そして肉の引き裂く音。
『待っててね、みんな』
まずは平助。
顔まで覆ってある布は、多分私だとバレない。忍者の服装を想像してもらえれば手っ取り早いかしら。
ちょうど、平助の鉢巻が外れたところだった。
「かくごぉおおおぉぉぉぉ!!!!」
「うわっ?!?!まずいっ!!」
『やぁあああっ!!!』
ギィィイイィィン!!
ザクッドシャアッ!!!!
「だ、誰だお前?と、とにかく助かったぁ…ありがとう」
私は頷くと、猛スピードで周りの敵をなぎ倒して行った。
「す、すげぇ………何者だ、あいつ」
「バケモンだありゃあ」
1階の敵をある程度殺すと、急いで2階へ、総司の元へ掛けた。