ある王子達のクセあり恋愛事情

プロローグ

ここは、グランスール王国。
大きな国だが、自分から攻撃を仕掛かることはなく、平和を築いている国である。
平和だからといって、弱くはなく、
『いつ、いかなる時も、国をまもれるだけの力を持て。』
という、教訓を掲げている国であり、
戦を仕掛けられても、負けたことはほぼないのだ。
しかし、この国は、今、とても大きな問題に直面していた。
それは、跡取り問題であった。
王子達全員が、国王となることを辞退していたのだ。
この事はかなり異例の事件で、国は混乱していた。
この事件に王国は、ついに手を打った。
それは……