八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
その言葉に反応してか、原田さんが湯呑みをガシャンと置いた。




おいお前それ仮にも他人の家の物だぞ。




もうちょっと丁寧に扱えよ。




「都、新選組に入んねーの?!」




ガシィッと私の両肩を掴み、ブンブンと前後に激しく揺らす。




「俺土方さんが都が新選組に入るって聞いてここに来たのに!!」




「は?」




私は揺らされている中、土方さんを睨むように見つめた。




何あんた嘘の情報垂れ流してるのよ。




「…誰も入るとか言ってないですし、第一私が前屯所に行った時そんな話一言もしませんでしたよね?」




土方さんはお茶を一口飲み、私の目をちゃんと見て言った。




「…お前は使える女だと思っただけだ」




「私は使うために存在しているわけではありません」




私は間髪入れずにそう返す。
< 30 / 56 >

この作品をシェア

pagetop