八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
土方side




藤塚 都が障子を閉め、沈黙が続くなか近藤さんが口を開いた。




「…なぁトシ、やっぱり帰った方がいいんじゃないのか」




「そうかもしんねぇな…。すぐに入隊すると思ってたんだが。案外嫌がってたな」




「そうだろう?まず女性に刀を持たせることに反対だ」




「だがなぁ…あいつは本当に惜しい逸材なんだよ。言っただろ?あの致命的な斬り方、男でも相当稽古に励んでねぇとそうそうできねぇ」




あいつをどうやって入隊させるか…。




その後、総司と原田と近藤さんは寝てしまった。




俺は夜遅くまで考えを練っていたがすべて没。




ふと、総司に聞かれたことを思い出す。




『なんであの方をそんなに入れたいんですか?』




そんなの、強いからに決まってるだろ。




そう思っていたが、本当はなぜ入れたいのか、
なぜあいつが気になるのか、なんて俺も知らねぇよ。




土方sideEND
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