八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
都side




「……は?」




鳥が騒がしく鳴いている朝。




居間で雑魚寝をしている4人の男を見てため息をついた。




なんで帰ってねーんだよ。




この男たちをつまみ出すには力が足りないし…。




でもさっさと帰ってもらわないと…。




一人でブツブツと呟いていると、ポンッと肩を叩かれる。




「触るな阿呆」




敬語も忘れて自分の肩に置かれた土方さんの手をパシッと払う。




起きたのは土方さんだけで、3人はまだ寝ている。




「で、入隊は考えたか?」




朝っぱらからそれかよ気分がわりぃ。




「入りません。まず私なんか入れても得しませんよ」




「…ハァ…。チッ。お前無駄に頑固だな」




「そりゃどうも」




まずため息つきたいのも舌打ちしたいのも私なんだけどね?




「どうすりゃ入んだよ…」




ガシガシと髪を掻き乱す土方さんは無駄に絵になってて。




黙ってたらいい男だとは思うけどね。




「いい加減諦めたらどうですか」




「いや、俺はお前を絶対に入れる」




「別に…私にこだわらなくてもいいんじゃないですか。まず私人と関わるのが嫌いなんですよ」




ツンッ、と棘のある言い方だった。
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