八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
本当は言おうなんて思わなかった。




むしろ絶対に言いたくなかった。




でもさっき、土方さんの目を見た時、話そうと思った。




不思議だよね。




人の温かみに触れた気がした。




たったそれだけのことだったのに。




「………………えっ、と…」




いざ話すとなると、声が出ない。




心臓の鼓動が早くなっていく。




そもそも、不老不死なんて信じてくれるのかな。




そんな不安がよぎる。




私は深呼吸をし、一瞬だけ4人の目を見て逸らす。




そのまま床を見つめて口を開いた。
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