八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
「……突然で何を言ってんだこいつ、なんて思うかもしれませんが、聞いてほしいです」




しん…と静まった部屋に自分の声が響く。




「私は約600年前に生まれました」




「………………ん?」




総司さんは早くも反応する。




「それ、絶対おかしいですよね」




「まぁ総司、話を聞いてやれ」




そんなの、私もいつも思ってる。




絶対おかしい、って未だに思ってる。




でもこれが現実。




仕方がない、紛れもない事実。




「いわゆる八百比丘尼というものです」




「はっぴゃくびくに…?とはなんぞや?」




「人魚の肉を食べてしまって
不老不死になった人のことです」




まぁそれ私なんですけど、と自分を嘲笑した。




「…にんぎょ…?」




「人面魚ですね!」




「うわなんだよそれ!」




原田さんは、わはは、と笑った。




そうやって純粋に笑ってくれたら助かったのに。
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