八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
総司さんは怪訝な顔をした。




「本人が作り話って言ってるんです。嘘なはずないじゃないですか、土方さん?」




「…俺も馬鹿じゃねぇ。んなこた分かってんだよ」




「じゃあ…っ」




なんでそんなことをいうんですか。




そう、口にしようとしたけど、できなかった。




土方さんが1枚の紙を胸の前に掲げたのだ。




「…!!なんでそれが…!」




目ん玉がこぼれ落ちるんじゃないかとくらい目を見開いた。




あれは、父さんからの手紙。




なんであんたがそれを…。




それは誰にも見られない場所に隠したはず。




……驚きで声が出ない。




「…なんて書かれてんのか、全部はわかんねぇが…」




土方さんの口角がニヤッと、片方上がった。




何度でも言ってやろう。




なんて憎たらしいんだ。
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