浅葱色の魁
翌朝
普段通りに稽古に参加して
新入りの稽古をつけた
「あー!腹減ったぁー!」
「そりゃ減るだろうな…」
「平助!おはよう!」
「おう!有助!おはよう!」
毛内が平助と肩を組もうと出した右手を
スルリと避け
「へへっお先に-!!」
「なんだよ!待て-!!」
朝餉が終わると
毛内を散歩に誘う
「有助が俺に触るのが嫌なんだって
だから、気をつけてくれ!」
「伊東の野郎! ごちゃごちゃと
注文つけやがって!!」
「仕方ねぇよ
新選組で生きていくと決めた以上
男でいたいから」
「本当にあいつ、喋らないんだろうな?」
「うん 伊東さんは、喋らない」
「昨日… 何かされたんじゃねえか?」
「色々と言われた
有助の事や陽乃と別れろとか」
「そんなことまで!?」
「陽乃は、総司にあげるつもりだから…」
「陽乃は、そんな事、願ってないぞ」
「うん そのうち気が変わればいいな
俺のどこがいいのか…まったく…」
「平助君!!!」
沖田が走って来る
「総司!そんな走っていいのか!?」
「へーき!へーき!
ねぇ!今日、山南さんのお墓行くんでしょ
僕も一緒に行く!!」
沖田と2人で山南の墓前へ
「山南さん!ただいま!
俺さ… また、諦めそうになったんだ」
線香に火をつけ、手を合わせる
隣で沖田が
真剣に山南へ語り掛ける平助を
横目に見ながら、同じく手を合わせる
「それでさ、新しい隊士に気の合う奴が出来て、どうにか道をそれずにすんだ
そいつから、教えて貰ったんだ
ちゃんと伝えなきゃいけないって
俺、山南さんに言ってなかったから
試衛館に誘ってくれてありがとう!
俺は、新選組を誇りに思う!
山南さんが導いてくれなかったら…
俺は…生きることも諦めてた」
普段通りに稽古に参加して
新入りの稽古をつけた
「あー!腹減ったぁー!」
「そりゃ減るだろうな…」
「平助!おはよう!」
「おう!有助!おはよう!」
毛内が平助と肩を組もうと出した右手を
スルリと避け
「へへっお先に-!!」
「なんだよ!待て-!!」
朝餉が終わると
毛内を散歩に誘う
「有助が俺に触るのが嫌なんだって
だから、気をつけてくれ!」
「伊東の野郎! ごちゃごちゃと
注文つけやがって!!」
「仕方ねぇよ
新選組で生きていくと決めた以上
男でいたいから」
「本当にあいつ、喋らないんだろうな?」
「うん 伊東さんは、喋らない」
「昨日… 何かされたんじゃねえか?」
「色々と言われた
有助の事や陽乃と別れろとか」
「そんなことまで!?」
「陽乃は、総司にあげるつもりだから…」
「陽乃は、そんな事、願ってないぞ」
「うん そのうち気が変わればいいな
俺のどこがいいのか…まったく…」
「平助君!!!」
沖田が走って来る
「総司!そんな走っていいのか!?」
「へーき!へーき!
ねぇ!今日、山南さんのお墓行くんでしょ
僕も一緒に行く!!」
沖田と2人で山南の墓前へ
「山南さん!ただいま!
俺さ… また、諦めそうになったんだ」
線香に火をつけ、手を合わせる
隣で沖田が
真剣に山南へ語り掛ける平助を
横目に見ながら、同じく手を合わせる
「それでさ、新しい隊士に気の合う奴が出来て、どうにか道をそれずにすんだ
そいつから、教えて貰ったんだ
ちゃんと伝えなきゃいけないって
俺、山南さんに言ってなかったから
試衛館に誘ってくれてありがとう!
俺は、新選組を誇りに思う!
山南さんが導いてくれなかったら…
俺は…生きることも諦めてた」