2.5次元少女
優馬side

俺は森崎に脅された、代償は棗。
もちろん森崎の言うことに従った。
棗はこのことを知らない、これでいい。

そう思ったのに、珠蛾の倉庫は一瞬で潰れた。
爆発したんだ。爆破するほんとに1秒前くらいに俺だけ急な瞬間移動で外に出された。
この瞬間移動で気づいた、これは棗の力だって。

急いで学校に行き
案の定、棗は倒れてた。

龍も美嘉子も辛そうな顔をしてる。
でも、誰よりも辛いのは棗なんだよ。

き「もう、話してくれないか?」


棗のこと。

「棗と俺の関係は知ってる?」

詳しくはわからない
とゆう顔をしてるみんなに
俺はだいと棗の話から始めた。

紫「優馬先輩。」

鴻「だいたい関係性はわかったけど
なんで優馬先輩は姿消したの?」

ああ、それな
「棗は俺と関わることでもっとひどい噂をされてね、俺のせいでって思ったんだよ。そんな時声をかけられたのが森崎。森崎は『私の族に入ってくれたら棗の安全を保障してあげる。でも、入らないって選択肢を選ぶなら棗は消えると思え』って言われてね」

こわかったんだ。棗がいなくなるのが。
力で棗が負けることはないけど
棗は弱いから。

龍「ちょっと待って、優馬先輩は
棗が桜蘭なの知ってたんだよね?」

「ああ。」

え、棗が桜蘭!?って紫苑達は驚いている。

美「じゃあ、そんな脅しを気にする必要「あるに決まってるだろ!てか、お前ら一緒にいたくせに、なにもわかってねえな。」

「棗は強えよ。でもな、
すぐ無理するし、泣きたくても泣けねえし
棗はな、ずっと辛かったんだ。 ほんとは
ずっと泣いてたんだよわかってやれよ」
だいのときも、倉庫に行く前にずっと泣いてたよ。

龍も美嘉子も下を向く。もういい。

鴻「えっと、
それで、なんで消えたかはわかったし
えっと棗が強いけど弱い?のもわかった
で、優馬先輩はなんで珠蛾から
逃げて来れたの?」

優「それは」
龍「棗は狂歌だからだよ」

龍が口を挟んだ

き「え!?」
鴻「狂歌あああ!」
紫「だから。」

龍「そう、 狂歌は知ってるだろ?」

鴻「魔法の力ってやつ?」

美「まあ、そういうこと。」

紫「最強。」

龍「やろうと思えば世界すら変えられる」

き「魔法って2次元の話じゃねえのかよ。」

龍「棗は2次元の存在で3次元では神って讃える言う奴もいればでも、魔法なんて嘘って思ってる奴もいる、2.5次元ってとこかな。まあ、神とも言われるそんなすごい力、欠点がないわけないだろ」

紫「欠点??」

優「使った魔力と身体への
負担は比例するんだ。」
ようはゲームみたいなもんだ。

き「だから。」

みんなが棗の方を見る。

龍「規模にもよる。
普段の抗争は歌はない。
棗自身強いから魔法なしで平気だけど
今回は1人で族を潰したんだ。
しかもこの遠距離で。
それなりの代償はある。」

紫「そんな」

美「でも、なんで?
棗だったら1人でこんなことしなくても
乗り込んでやるとかでも大丈夫だったと
思うし。魔法なしでも…」

優「急いで1人でやるっていう
選択肢しかなかったんだろ」


龍「いや、でも。」

なんでわかんねえんだろうな

きっと、みんなが知らず知らずのうちに
棗を追い詰めたんだろうな、。

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