2.5次元少女
龍side



棗が無理をした。
優馬先輩を助けようとして。

「ん。」

そろそろ棗が起きるかも。

優「お前らは棗に近づくな」

そう言って、棗の方へ行く優馬先輩。

ふざけんなよ。だいたい。誰のせいで棗がこんな風に無理したと思ってんだよ。
お前を助けたからだよ

優「おはよう棗」

「優馬、先輩…よかった。」
そう言って棗が優馬先輩に抱きついた。

全然良くない。

優「ありがとな」

「…当たり…前」

優「無理しただろ」

「…別に」

優「でも、おれと約束したよな。
俺のために力を使うの禁止って
破ったよね。」

そんな約束してたのかよ。

「ごめん」

優「なんで破ったの?」

「こわかった…。
神谷くんが。優馬、先輩の…話をした時。
お前のせいって…言われてる…気がして。
確かに…私のせいなの。。でもね、だから
…私…(ゴホッ)以外の人が、傷つく…
 必要ないの…(ゴホッ)
私が、原因なら私が…解決…しなきゃ、って。
でも、神谷くん達…は優馬先輩を、助けに
…行っちゃうから。…急がなきゃって。」

全然言葉になってないな。

俺らのせいだな。、
優馬先輩のせいじゃない。俺らの

責めちゃったんだな。、棗を


「私のこと…わかってるって…思ってた、
龍や…みっこさえも、
私が…いけないのに責任が。、それで。」

優「もういいよ。ありがと」

「ーーっ優馬…先輩。
ごめんなさい。それと、、おかえりなさい」


悔しい。
俺の方がずっとそばにいたのに
なにもわかってやれてなかった。


優馬先輩の方が棗を知ってた。


その事実だけが、今の俺を苦しめる


ーーーーーー




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