求めよ、さらば与えられん
お城の門の前につき、馬を降りた。ここに来るのは2度目だけど、あの日の事は鮮明に思い出せる。



「私はベアトリーチェと申します。 ジーン王子にここへ来る様にと言われ参りました」



そう伝えると、門番は中へ入る様促してきた。どうやら私が来る事を伝えて居た様だ。私が逃げるとは思わなかったんだろうか……。


馬は門のところに預け、私はレミーと一緒に中へ足を進めた。


夜空に薄っすらと浮かぶ三日月。光のないお城はとても不気味に見えた。



「お待ちしておりました」



空を見上げながら歩いていたら、突然男の人に声をかけられた。何で私がきた事分かったのかしら?門番が連絡した?それにしては迎えが早すぎる。これも魔力の力が働いてるんだろうか?



「ジーン王子がお待ちです」



そう言うとスタスタ歩き出した。私は彼の後ろを黙って付いて歩いた。ランプの灯りに照らされた長い廊下。灯っていても闇の方が強いのか、ほんの少し不気味な感じがした。落ち着かない。


男性は立ち止まりある扉をノックした。すると触れていないのに扉が静かに開いた。


男性と一緒に中へ入ると、ジーン王子がワインを飲みながら偉そうに椅子に座っていた。





< 32 / 334 >

この作品をシェア

pagetop