霧幻哀歌ー君と過ごした10 DAYSー




ボーッとテレビを見ながら苺ジャムを塗った食パンを食べている時だった。


『幕末の鬼、新撰組副長 土方歳三が行く』


ガタガタガタガタッッッッ


急に立ち上がったせいで共に食卓についていた両親と妹が少し怯えていたがそんな事を気にしている余裕はなかった。


「柚子は土方歳三に興味があるのか?」


テレビに釘付けになっている私を見て意外そうに聞く。


「…最近、この人の夢をよく見るの」


無意識に口から溢れた言葉に自分で少し驚きながらも目はテレビから離さない。


テレビでは土方が生まれてから死ぬまでを再現した一話完結のドラマだった。



< 51 / 68 >

この作品をシェア

pagetop