素直になれない、金曜日


ストーリーは、お姫さまの国が戦争にやぶれるところからはじまる。



家族も住む家も、何もかもを失った孤独なお姫さまは敵国の意地悪な王子と婚約することになるが、

はじまった敵国王家での生活はすべて王子の言いなりにならなければならず、周りの人からも白い目を向けられる、幸せとは程遠いもので次第にお姫さまは心を閉ざしてしまう。


ある日、城の外でお姫さまは心優しい一人の騎士に出会う。彼は敵国の騎士だったが、無慈悲な戦いを好まず、さらに亡くなったお姫さまの両親にまで思いを寄せてくれる好青年だった。



王子の目を盗んで何度も会ううちに、騎士の優しさに触れたお姫さまは心を開いていき、やがてふたりは恋に落ちる。



しかし、あるとき無慈悲な王子にこのことが知られてしまい逆上した王子はお姫さまを塔に幽閉してしまう。

騎士は自らの主である王子と戦い、お姫さまを助け、ふたりで遠く離れた町へ逃げる。




そしてふたりは、小さな家で決して裕福ではなかったが、末永く幸せに暮らした────






よくあるおとぎ話の、王子様と結ばれるエンディングではなく騎士と幸せになるこのストーリーが、私は大好きだったんだ。



読み聞かせながら幼い頃を思い返していると、ふと葵依ちゃんが呟いた。






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