【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う

「ねえ美緒、本当にごめん。君の気持ちもっと考えて……」

「違います。昨日のお仕置きのことじゃないです」

「え、じゃあ何、何したの俺。思い当たることないんだけど……」

「別に、大したことじゃないです。シャツに口紅が付いていたのでクリーニングに出しておきました。それだけです」

「え」


きょとん、として私の様子をうかがう暁斗さんを見て、今の私の発言がとんでもなく子供っぽいことに気付いた。

口紅なんてわざとついたかどうか怪しいし、何よりあれだけモテる人なんだからこれぐらいのことで拗ねてちゃダメだ。

というかずーっと私の方を見ているであろう暁斗さんの視線が痛い。
心の狭いやつだな、って思われてないかな。


「お取り込み中申し訳ありません。一点、美緒さんにお伝えしなければならないことがございます」

「はい……?」


藤堂さんは私の上司に当たるため、お仕事が絡むお話の時には佐伯さんと呼び、暁斗さんの婚約者としての私に話す時には美緒さんと呼ぶようになっていた。

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