【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
「うわ……、ごめん、これアルコール入ってる。しかもキツめな感じ……。美緒ちゃん大丈夫?」
「はい、一口だけだったのでたぶん大丈夫だと思います」
本当に申し訳なさそうに謝る剣崎さん。
一瞬わざと間違えたのかと疑ってしまったことが後ろめたくなるほど、私の状態を気遣ってくれている。
「それにしても三原は美緒ちゃんのことホントに大事にしてるんだね」
「そうですか?」
「うん。あいつさっきから俺らの方を気にしてばっかなんだよね。やっぱり君が佐伯のお嬢サマだから大事なのかな」
「え……?」
佐伯のお嬢様。
聞き間違いかと思い、すぐに剣崎さんを見上げると私を見下ろしている目と視線がぶつかった。
まるで全てお見通しとでもいうかのように余裕たっぷりに微笑む彼は間違いなく私の素性を知っているのだと思う。
もし全て知った上で、私に近付いているのなら必ず理由があるのだろうし、それがわからない今は剣崎さんがどれだけ微笑もうと不安しか感じない。
「やだな、そんな怖い顔しないでよ。綺麗な顔が台無しだよ?今日の君は男の目を引くために存在してると言っても過言じゃないぐらいだからね」
「そんな冗談は……」
「冗談じゃないよ。俺や三原の他にも君に注目してる奴はいるよ。君みたいに清楚な中に艶がある子は中々いないからね。ただの美人はゴロゴロいるんだけど、あざとくて疲れるんだ」
そう言って剣崎さんは笑うけど、私は全く笑えない。
一体どう対応したらいいのかと私なりに考えてはいるけれど一向に浮かばない。