【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
「こんなに可愛いくて隙だらけな子に手を出さないなんてあり得ない。しかもこんなに魅力的なカラダなのに。ねえ?」
「っ!や、やめてください……!」
剣崎さんは至近距離で私を見つめ、人差し指で胸にかけられたネックレスを掬い上げるような仕草をした。
その時わずかに指先が肌に触れ、思わず声を荒げてしまった。
「そんな大声出さないでほしいな。誰かに見つかったら、困るのは君じゃない?」
「な、何で私が……」
「だって君は三原の婚約者なんでしょ?なのに俺にも色目を振り撒いてるって思われるんじゃない?そうなれば三原も恥をかくよね」
「っ……!」
最悪、私のことはどんな噂が立とうと構わない。
だけど暁斗さんに迷惑がかかるのは絶対に嫌だ。
なにもしていないのに、私のせいでなんてーーーー
「……私は、どうしたらいいんですか」
「はは、やっぱり君って頭のいい子だね。俺、聞き分けのいい子って好きだよ。合コンの時、控え目な君がタイプって言ったでしょ。あれって結構本気だったんだよね」
首筋から鎖骨にかけて両手で撫でるように触れられ、鳥肌が立つぐらいの嫌悪感に襲われる。
けれど剣崎さんの望むのは私がこのままされるがままになることだ。
こんな人の言いなりになるなんて我慢できない。嫌でたまらない。
だけど。
暁斗さんのためなら。
そう決意して、徐々に距離を縮めてくる剣崎さんの吐息を感じながら目を閉じた、その時。